「常設展が素晴らしい美術館10選」last part
いよいよシリーズ最後になりました。
最後にご紹介するのは、香川県直島町の「地中美術館」です。
香川県の美術館と聞いても、
「香川の常設展に良い絵があるの?」
「そもそも直島ってどこ?」
と感じる方も多いですよね?
そんな不安を、この地中美術館は、壮大な勢いで裏切ってくれます。
日本で「モネの《睡蓮》を最高の状態で観られる場所」を一つだけ挙げるなら、筆者は迷わず地中美術館を選びます。
なぜなら、地中美術館では、印象派の巨匠クロード・モネの巨大な《睡蓮》の連作を、極上の展示空間で楽しむことができるからです。
この記事では、全国10都府県&20ヶ所以上の美術館を訪れた経験のある筆者が、「地中美術館」の魅力を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
- 地中美術館は、モネの巨大な《睡蓮》で最高の没入体験を楽しめる場所
モネの作品は好きだけど、正直見飽きた感じがする・・・そんな風に感じている方がいたら、この記事はピッタリの内容です。
きっと、「最高のモネを観るには地中美術館に行くしかない!」と、新しいモチベーションが湧いてくるはずです。
国内最高峰のモネと会える美術館
それでは早速筆者の個人的レビューから行きましょう。
地中美術館の個人的レビュー
- 充実度 ★★★★★(モネの晩年の《睡蓮》が5枚も)
- 快適度 ★★★★★(極上の鑑賞空間)
- アクセス ★★★☆☆(岡山駅から約90分)
- 観覧料 2,700円
- 撮影 基本NG
地中美術館は、香川県の直島という小さな島にある知る人ぞ知る秘境のような美術館です。
JR岡山駅からローカル線(宇野線)と船(宇野港〜宮浦港)を乗り継ぎ、そこからさらにレンタサイクルを借りてトータル90分ほどのアクセスです。正直アクセスは良くないのですが、そんな不便が些細なことに感じられるほど、この美術館の魅力は圧倒的です。
地中美術館の最大の見どころ
地中美術館の最大の見どころ――それは、これまで何度もご紹介してきた印象派の巨匠・モネです。
国立西洋美術館(上野)や大山崎山荘美術館(京都)、あるいはひろしま美術館など、国内のさまざまな美術館にモネは飾られています。
しかし、この地中美術館のモネは、他の追随を許しません。
その意味で、「国内最高峰のモネ」と言って良いでしょう。
その理由は、「《睡蓮》を観るための最高の空間が用意されているから」です。
館内は撮影NGのため、ここで館内の風景を紹介することができないのが惜しいのですが、地中美術館のモネ専用の展示室には、彼の晩年の《睡蓮》が5枚飾られています。
極上の没入空間を作る仕掛けとは?
公式ホームページで「部屋のサイズ、デザイン、素材はモネの絵画と空間を一体にするために選定されています」と謳われるように、地中美術館の展示室は、モネを観ることより他に関心の向けようが無い――そんな極上の鑑賞空間に仕上げられているのです。
↓詳しくはこちらもお読みいただけるとわかりやすいと思います↓
地中美術館は、その名の通り、地中に埋まるようにして建っています。
そのためモネの展示室も地下にあるのですが、肝心の展示室には照明が一切ありません。
照明の代わりに、天井の一部を精密な計算に基づいて切り抜いて、自然光のみでモネの作品が鑑賞できるようになっているのです。
- 人工の照明ではなく自然光のみを取り入れる
- 視線を途切れさせないよう展示室の角を無くす
- 作品の額縁を床や壁、天井と同一色にする
圧倒的没入感に時間を忘れる体験
いかがでしたか?
この「常設展が素晴らしい美術館10選」で紹介してきた美術館は、いずれも静かで快適な空間で作品に没頭できる場所ばかりでしたが、その中でも、地中美術館の没入感は一線を画します。
アクセスにこそ不便さがありますが、敢えてそれを乗り越えて行くだけの価値がある最高の美術館です。
実際、筆者がこの美術館を訪れたときは、圧倒的な没入感に浸るあまり、3時間近くモネの展示室で過ごしてしまったほどです。
時間や雲も移ろいとともに見せる色を変えるモネの《睡蓮》――これだけはどんなに筆を尽くしても伝えることができない鑑賞体験です。

実物は縦2m×横6mと巨大です
モネが好きな方は、ぜひ、一度で良いので地中美術館に行ってみてください。
きっと一生忘れられない思い出になりますよ。







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